インテリア&プロップスタイリストの窪川勝哉さんが、毎号Rignaのアイテムの中から1アイテムをピックアップ。そのアイテムのまだ見ぬ魅力を引き出す「映え」なワンカットをスタイリングしてもらう連載企画。記念すべき第1回は、シンプル&ベーシックなRignaの定番、REMBASSYのMANI(マニ)ソファが選ばれました。
ブラウンの中で、ものを組み合わせたんですよね。ソファのブラウンから、オットマンのキャメルぐらいの幅の中で、ブラウンのグラデーションみたいなものをつくったんです。ブラウン系のものって基本的にどの家にも建具とかではいっていて、ここ(撮影場所)のフローリングもそうだし、組み合わせがしやすい色。で、スタンダードで長く使えるソファだからこそ、クッション、柄物とか、多めにプラスすると、インダストリアルでも北欧っぽいスタイルでも、どんなスタイルにも合わせられる。なんかちょっと気分変えたいなっていうときには、ソファを買い換える必要はなく、クッションとかラグとかの小物でアレンジすればずっと使い続けられます。
さらに、ちょっとはすにオットマンを置いて、トレイを置くことでテーブル代わりにしてみたり。オットマンってこういう使い方をすれば、足置きにしてもいいし、座ってもいいし、テーブルにもなるしで、使い勝手がいい。今後こういうやつが商品としてでてくるといいとも思うんだけどね。
あとは基本的に空間って、テレビ台もそうだし、ソファみたいなものもそうだし、シェルフもそうだし、ラグとかも、大体カドがあるんですよ。90度の。部屋も大体壁って90度でしょ。そういう直線だけで構成されてる空間に、ああいうオットマンみたいな丸いものを組み合わせると、そこにリズムが生まれるっていうのかな。全部直線だけで構成されている、90度で構成されている空間ってやっぱり、すごく表情がつきにくくって。ああいうオットマンみたいな丸いものをプラスしてあげたり、ラグを丸にしたりとか、丸いサイドテーブルみたいなものを組み合わせると、そこに動き、変化が出てくるので、そういうものを足してあげると良いんです。(窪川さん)
この企画はリグナのショールームで撮影をしていて、メインとなる1アイテム、そしてメインを引き立てるためのアイテムも、基本的には普段からお店に置いてあるものを使っていただいている(窪川さん持参の小物も若干あり)。だから撮影前は、「有り物だけで、場所もスタジオとかではないし、いつもと違うような写真が撮れるだろうか…」と、少し気がかりもあった。しかし、実際に撮影を迎えてみると、上の写真の通り。そんな心配は全然いらなかった。もしかしたら窪川さん的に、こういうのがあったらいいのに無いなあ、などがあったかもしれないのだけれど、結果的に、写真はとてもかっこいいのだ。
また、今回スタイリングのポイントに挙がっていることは、実際のインテリアづくりでも役立つアイデアである。グラデーションをつくる、クッションでアレンジする、丸いものを加えてみる……どれも取り入れやすいテクニックのように思えるから、いつか自分の家でも試してみたい。(スタッフ:有汲)
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次回は、誰もが認めるあの名作「BKFチェア」をスタイリングしていただきます。どうぞお楽しみに。
「自由に、気の向くままに」。
MANIは、くつろぎ方の好みに合わせて、サイズやアームの種類、組み合わせを多彩なバリエーションから選択できるソファ。
「変わらない強さ、変わっていく愉しさの探究」をテーマに、日本各地の家具工房と共同しながら、高い品質と耐久性、魅力的な素材遣いを大切にしたものづくりを行う [ REMBASSY ] のプロダクトです。
その他撮影に使われたアイテムたち
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