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インテリアスタイリト窪川勝哉×Rignaでつくる Change Your Room Vol.1 - ナチュラルで広がる空間 -

インテリア&プロップスタイリストの窪川勝哉さんと、Rignaスタッフが手がけるコラボ企画。一般的なお部屋のサイズを想定しながら、"そのまま再現"できる暮らしのスタイリングをお届け。記念すべき第1回目は「ナチュラルカラー」を使ったコーディネートです。

窪川勝哉

1974年山梨県生まれ。インテリアのみならず車や家電、ステーショナリーなどプロダクト全般に造詣が深いインテリアスタイリスト。バンタンデザイン研究所インテリア学部在学中より空間プランナー赤松珠抄子氏に師事し、インテリアスタイリストの道へ。2002年独立し、小道具や撮影背景のスタイリングを担うインテリア&プロップスタイリストとしてテレビ番組などのインテリアコーナーや、雑誌のインテリアページのスタイリングを手掛ける。そして雑誌、TV等のメディアでのスタイリングだけでなく、ウインドウディスプレイや マンションのモデルルーム、イベントのデコレーションなども手がける。2011年渡英。1年半の英国滞在を終え、2013年より再び拠点を ロンドンから東京に移し活躍中。東洋大学ライフデザイン学部非常勤講師。

"そのまま再現"できるコーディネート

お部屋をコーディネートする際に
家具の色使いや組み合わせ、難しいと感じている方は多いのではないでしょうか。

そこで実際に一般的なお部屋のサイズ感を想定し、Rignaスタッフがセレクトした家具をベースに
プロのスタイリスト窪川さんに手を加えていただき
誰でも取り入れられる暮らしのスタイリングをご紹介していきます。

今回のテーマはオーク材やナラ材・クルミ材など、暖かみのある〈ナチュラルカラー〉。
ダイニングシーンとリビングシーン、それぞれどのように変化するのか楽しみですね。

before

ダイニングシーン

リビングシーン

ー 変化をファブリックで ー

この空間のどこかに柄が入っているほうが個性的に仕上がるんですよ。もちろんアクセントクロスのように、色や柄を取り入れた壁紙を使ってもいいのですが、
何度も張替えとなるとかなり手間がかかりますよね。
その点ラグだと気軽に変えられます。
ラグはリビングダイニングの全体を占める割合が多いので、2.3枚スペアをもっているだけで大分雰囲気が変わりますよね。
before afterを比べてもらうとわかるとおり、ラグやクッションから始まりテーブルの小物などですごく雰囲気が変わることを感じてもらえると思います。

また、導線や家具を変えずに気分を変えたい時などにもラグ・クッション・カーテンなどの布物の広いところから変えてあげると変化率が大きいのでおすすめです。
例えばナチュラルな家具でスタイリッシュにもできますし、ナチュラル通りにもできます。
だから、この(ナチュラルな)家具のセットでファブリックを変えてあげれば飽きることなくいろんなスタイルに変化しながら空間を楽しめるんじゃないでしょうか。
デスクもテレワークが増えている中、このサイズ感なら無理なく取り入れるサイズなんじゃないかなと思います。

ー ナチュラルの中に引き締めを ー

ナラやオークなど基本的にナチュラル系のカラーを使ってコーディネートをしたのですが、部分的に黒のアイアンのものでバランスをとることで、全体の空間がぼやけすぎないように引き締めています。
リビングの中心にはどうしても大きいテレビがくるので、全体をナチュラルだけで仕上げるのはなかなか難しいんですよね。
だから、テレビの存在感を中和させるために、「PH 5ペンダントライト」みたいな照明や小物系などで黒いカラーを使うとかなりバランスが良くなります。
その他のダイニングテーブルやチェアにもあえてスチール脚を選んでいます。

なおかつお子様がいる家を想定してコーディネートをしたので、ヨーロッパの住宅に見立てた小物や動物のアートなどで子どもらしさをプラスしました。
なので、意外と可愛らしい小物と、黒で引き締める小物が混在しています。
オークで揃えると、可愛らしくなりすぎてしまうんじゃないかと思われることもあると思いますが
このように全体を引き締めることで、可愛らしさとのバランスも取れるのではないでしょうか。

ー バランスの取り方と小物の重要性 ー

今回はグリーンをたくさん配置しました。
照明もそうなんですけど、ライトって天井だけにあるとバランスが悪いんですよ。
高い位置にあったら真ん中にもスタンドライトや床置きライトを置くと同じように、グリーンも高い位置にあったら真ん中に置いたり、
バランス良く配置することで存在感が強くなりすぎないようにしました。
グリーンで雰囲気に変化を付けつつ、配置でバランスを取ることで部屋全体はナチュラルな空間に仕上がります。

ダイニングも同じです。テーブルの上って、何か背が高いものがないと空間が引き締まらないんですよね。
例えばベッドは、最低限の機能で素敵にさせるのってめちゃくちゃ難しい。
その上にベットカバー・フットスロー・トレーなどを置いてあげることで引きつける空間になります。
だから、ダイニングテーブルも小物などでアレンジしてあげることが重要です。
これからは家具とセットで、小物を活用することも是非チャレンジしてみてください。

Photo : Takeshi Sasaki

after

ダイニングシーン

リビングシーン

この空間で約12畳の広さ

今回一番に感じたことは、オークでも色々なテイストに変化できるということ。私は個人的にオークが好きなのですが、中にはちょっと明るくてお部屋全体が可愛くなりすぎちゃうかな…と思われる方いらっしゃるかと思います。そんな時は、今回のように引き締めのカラーを取り入れたり、全体のバランスを取りながら小物でアレンジしてみてください。驚くほど違った空間に変化するかもしれません!
(スタッフ:山P)

ナチュラルテイストの家具ってどこかぼやけてしまう印象がありました。特にカリモクニュースタンダードのソファフレームのナチュラルさはコーディネートの仕方に迷いがあったのですが、小物の使い方でこんなに変わるとは・・驚きでした。小物ひとつひとつも変わったデザインのものも多かったがうまく溶け込んでいて、勉強になりました。この空間に私だったら無地のラグを入れてしまうが今回はそこまで主張の少ない大柄のラグを入れると、これまた馴染んでいてびっくり。また植物をいれるときただ大きいものを置くだけではなく、高さが違うものを置いてバランスをとるというテクニックは実践したいなと思いました。(スタッフ:まる)

オークなどナチュラルな色味の家具でコーディネートすると、どこかぼんやりとした印象となりがちですが、さすが窪川さん。黒のアイアン素材やデザイン性のある小物などを上手く取り入れることで、全体がしっかりと引き締まりました!ほっこりとした印象もありつつもシャープで大人な空間がとても素敵だと思います。インテリアコーディネートって本当に面白い◎(スタッフ:金本)

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