コーディネート 115 日々表情の変わる海を楽しみながら、穏やかな時間を過ごす

「海を一望できる窓からの眺め。この景色に心を奪われて物件購入を決めたんです。」
お客様がそう仰る通り、リビングには景色を楽しむために設計されたような2面の連なる窓があり、
そこから臨む湾曲した広い砂浜と青く光る海は、その部屋を訪れる全ての人を魅了する美しさでした。

「毎日表情の変わる海を眺めて、心が落ち着く空間にしたい。」というお客様のご希望を叶えるために、
「その絶景を楽しめるレイアウト」、「心を安らげる空間を作るための明かり・寝室」、そして「ご友人との団欒スペース」をコーディネートしました。



所在地|千葉県
完成年月|2022年3月
業務範囲|インテリアコーディネート
コーディネーター|吹原 春海/ 木村 昇太
撮影|佐々木 健

>>LIVING ROOM
海を眺めるソファ

リビングのメインとなるソファは「カラメッラ ハイソファ」をセレクト。
一般的にソファはテレビの正面に配置することが多いですが、間取りと景観を考えて今回は海を正面に置き、景色を楽しめるレイアウトにしました。
テレビボードは景観を邪魔しないように窓と窓の間の柱部分に配置。ソファの両サイドには、形状の異なるサイドテーブルを選んでいます。
本や飲み物を置ける実用性と小物を飾ってインテリアを楽しめる装飾性が両立しています。

ソファの張地はお部屋を明るく演出するために、起毛した柔らかい触り心地と優しいイエローが特徴の「カプリス コーンシルク」をセレクト。
ソファフレームのウォールナット材が醸し出す高級感とのコンビネーションが、お部屋を大人な暖かい空間にしてくれました。
また無地にすることで、お客様のコレクションであるペルシャ絨毯の柄を選ばず季節や気分に合わせて敷き替えることができます。

ソファの背面には、カラメッラソファの特徴でもある本棚のスペースがあり、本やインテリア小物を置いたりなど、使い方はお客様次第。
雑貨は気分や季節によって気軽に変えることができます。ソファの背面が見えるレイアウトだからこそ、季節やイベントを楽しんでいただけます。

夜は”明かり”を眺める

お客様に1番初めにご購入いただいた商品、それはリビングのメインとなるソファではなく、実は「クレールフロアランプ」。
人が立っているような不思議でシンプルなシルエットや、ワーロン紙(ラミネート加工により和紙の風合いを残しながら破れにくさ、汚れにくさ、燃えにくさを実現させた素材)のシェードからこぼれ出る優しい明かりを気に入って下さいました。
ソファの隣に置き、海の景色を邪魔しないようにしています。

南向きのお部屋のため昼間は自然光だけで十分に明るいお部屋ですが、夜は海沿いのために光はほとんど入らず真っ暗に。
つまりそれは光の陰影を楽しめるお部屋である、ということ。夜は照明に囲まれてリラックスできる空間にするために、
ソファ上はウォールナットが大好きなお客様にピッタリな「ファロスペンダントライト」をセレクト。
「アジレサークルダイニングテーブル」の上には、テーブルの形や海沿いの爽やかな雰囲気に合わせて「レクリント172」をセレクトしました。
「クレール」同様に他の照明もふんわりとした優しい光が夜の厳かなリビング空間に安らぎを寄せてくれます。
ガラスやプラスチックシートからふんわりと広がる光で、夜は優しい光に囲まれながら、寛いでいただける空間になりました。

ご友人達との楽しいお喋り

ご友人をお部屋にご招待されることもあるお客様。お喋りを楽しめるように、テーブルに座る人全員と顔を合わせやすい丸いダイニングテーブルの「アジレサークルダイニングテーブル」をセレクト。
4つ脚がテーブルの内側に入っているデザインなので、座る場所が限定されず、自分の好みで座る場所を選べ、より快適に過ごしていただくことができるダイニングテーブルです。
ダイニングテーブルからも海を眺めたい。そんなお客様のご意向を踏まえて、ソファとダイニングの間の動線を狭くし、ダイニングから少しでも海が見える位置にレイアウト。
狭くなった動線を上手く活用するために、チェアはテーブル下に背もたれまでほぼ収納できる「アジレサイドチェア」をセレクト。
座っていない時はテーブル下に収納でき動線をきちんと確保できます。
ソファとの距離が近くなることで、リビングとダイニングの距離も縮まり、団欒が生まれやすい空間にしています。

また美しいディテールを気に入って購入くださった「アネロチェア」はダイニングテーブルとアジレサイドチェアのもつ曲線とリレーション(関連性)し、バランスの良い組み合わせとなっています。
ダイニングテーブルチェアとしてだけでなく、仕事用、観賞用とあらゆる場面でご使用いただける1脚です。

>>BED ROOM
ウォールナットに包まれる贅沢空間

リビングからは海が一望できる一方、寝室からは海を眺めることができず、他のお部屋と比べると簡素な印象のお部屋でした。
だからこそ、ベッドが寝室のメインとなるように、ベッドフレームにはゆるやかに傾いたヘッドボードとカウンターのデザインが特徴的な「カラメッラAタイプ ベッド」をセレクトしました。
ウォールナットの無垢材が醸し出す上品な雰囲気と美しい造詣が寝室の上質な休息空間に仕上げてくれます。

寝る前の読書が習慣のお客様にとって、本をベッド付近に置くというのは必須条件。
このベッドフレームなら、ヘッド上のスペースやマットレスサイドの空間は本棚に様変わり。
寝るだけのベッドではなく、趣味の読書を最大限楽しめる多目的な寝室にしています。
お気に入りの照明「フライトペンダントライト」や本と共に、大好きなウォールナットの中でゆっくりとお休みいただけるようになりました。

元々窓からの海の眺めが美しいお部屋でしたが、
海を眺めるためのソファ、ダイニングテーブルセット、大好きなウォールナット材の家具、
そして心を癒す優しい光の照明器具を配置することにより、海を眺めつつ自分の時間を思うがままに満喫したり、ご友人や愛犬との時間をより穏やかに過ごせる空間となりました。

このお部屋で過ごす時間が、お客様にとってさらにより良い時間になれば幸いです。

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