日本No.1ラーメンチェーンレストランを展開する、株式会社幸楽苑ホールディングス(東証第一部:7554)がタイで新たに展開する第1号店の
『NEO KOURAKUEN』(2015年8月28日(金)に開業)を設計デザイン、総合プロデュースさせていただきました。
タイで4店舗を展開する幸楽苑ホールディングスが更なる世界展開に向け、“新しさと復活、伝統と現代の美の融合”をテーマにしております。
日本のらーめん、日本のデザイン、日本のアート。
「ジャパンアクセント」をイメージした店舗デザインです。
インテリアデザインは日本伝統の美しさを、アートは芸術家のMAGOを起用。
タイに行かれる際は是非足を運んでいただけましたら、この上なく幸いです。
タイ王国の首都バンコクより北西に位置するノンタブリ県、バンヤイ市。
バンコク都心よりおよそ車で40分ほど離れたこの場所に、タイ王国が抱える2大財閥のうちのひとつ「セントラルグループ」がその威信をかけ建設したショッピングセンター「Central plaza West Gate」が2015年8月28日にオープンしました。
その中の一角をテナント計画地とし、設計・デザインさせていただきました。
いやこれ・・・ホントに大きいんです。
大の大人が迷子になりますから。
クジラのおなかにいるピノキオのような気分です。
直線、そして交差。
日本の様式美であるその要素をベースに、お店の”顔”を形成しました。
店内へと視線が抜ける部分と、塞がれる部分。
白と明るめの木とで、色合いは軽やかながらも「スチール」のエッジで輪郭を強調しました。
重さと硬さ、それは幸楽苑ホールディングスが築いてきた歴史の現れです。
入り口をくぐると、MAGOによる月の水墨画がお客様をお出迎え。
そして店内中央にはシンボリックなシャンデリアが ドンッ ドンッ ドンッ と3つ並びます。
繊細さと無骨さが交差するファーストインプレッション。
床・壁・天井それぞれマットな素材で構成、その中で一際存在感を放つシャンデリア。
エジソンランプ風のLED電球を採用し、フィラメントの輝きを見せたデザインに。
素材感のメリハリが空間に動きを出します。
レイアウトは中央の島を可動エリアとし、お客様のフレキシブルな動きにも対応。
回遊性が設けられたゾーニングは、席までちょっと遠回りして見てもいいかも。
ひとつひとつ違う水墨画を楽しみながら、ね。
店内に飾ってある水墨画アート全てを一つの視界に収めることができる席。
あそこのアートを正面に迎えることができる席。
こっちのアートを間近に感じられる席。
座る場所によって空間の見え方は大きく変わります。
訪れる度に、新しい楽しみ方ができるのも楽しみなポイントですね。
ちなみに僕は・・・あの席がお気に入り◎
店内の一角、天井を低くして素材感も若干変えてます。
木の面が多くなり、床は暗く。
より照明効果にメリハリが出て、なんだか心地よい”お籠もり感”。
そしてタイのお店の多くはとても天井が高いんです。
そのほとんどが3.5〜4mはあるので、ボカーンと空間が抜けて広がります。
なので一部天井をを下げることで空間にも凹凸感が出て、かつシーンを切り替えやすいのも特徴です。
鉄、木、左官、革。
どんな場所にも”素材の切り返し”は出てきますが、何と何がぶつかるのか、機能面や素材感、色合い、様々なことを考慮して初めてデザインが仕上がります。
そういった細かい部分の「収まりの良さ」ってのも大事なのです。
じゃないと、「なんて言ったらいいかわからないけど、んーー、なんか違う・・・」みたいなことに。
そしてたとえ小さくても、ポイントを押さえることで更にグッと来ます。
今回のポイントの一つは”マイナススクリュー”でした。
これがプラススクリューだったら、もしかしたら上記のようにスッキリしなかったかも?しれませんね。
やってくれました、MAGO。
本当にタイトなスケジュールの中、見事にやり遂げてくれた芸術家。
空間のデザインを伝え、そこから思いや展望を汲み取り、とてもステキな作品へと仕上げてくれました。
”墨”というアクセントが空間を凛と引き締め、そして彼の”青い越前焼き"は静かに、それでいて大胆な表情を持ってお店を盛り立ててくれています。
Rigna x MAGO の初海外コラボレーションとなりました。
ARTIST PROFILE >> MAGO
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