茂る緑とそよぐ風。
うららかな陽気に遊ばれて、ひょっこり顔出す小さな芽。
見渡す限り自然に囲まれ、縁側から裸足を放り投げる。
まるでここには何もないような、はたまたこれが全てのような。
暑くもなく寒くもない気温、早くもなく遅くもない時間。
意識の外にあるような輪郭の失われたこの時が、緩やかにそして穏やかに、ただただ私の心を溶かすのだ。
鳶の鳴く声にハッとして、火にかけた鍋のことを思い出す。
「いくらでも時間を無駄にしてしまいたい」そう思わせるほどに洗練され、堂々たる佇まい、そして凛とした緊張感を感じさせる。
とある別荘のインテリアをトータルコーディネートさせていただきました。
建物も家具も、そして数あるブランドや産地も違えどまるで示し合わせてきたかのような統一感が包みます。
中央に位置するグレーのラグは、メインステージといったところでしょうか。その煌びやかさもまたゲストたちを引き立たせるのでしょう。
堂々とした佇まい、しっとりとした趣。
ついつい背筋が伸びてしまう”重み”のある空気感。
フルレザー仕様のモデュールソファを組み合わせ、L型として設置。
その背中を包み込むイタリアンレザーがエッジの効いたシルエットを作り出しています。
贅を尽くしたラグジュアリーソファ、ライトフィールド。
これ以上は言葉が出てきません。
座り心地だけじゃありません。その美しいラインにもご注目を。
目で見て良し、お尻で座って良し。文句のない逸品です。
1枚板を2枚並列して設置された、趣のあるダイニングテーブル。
それを取り囲むは飛騨高山の木工技術と北欧の技術により生み出された「IE-02 ダイニングチェア」。
この風格と組み合わせ、日常的にそうそうお目にかかれるものではございません。
テーブルーの上に静かに佇むは、職人の手によって1枚のプラスチックシートから生み出された美しい照明、「LE KLINT」。
こちらは「La Cloche(ラ・クロッシュ)」と名付けられた鐘型の照明です。
ラ・クロッシュとは、フランス語でベルを意味するのだそうな。
いずれのアイテムも、その背景には長い歴史と職人たちの想いが詰まっています。
もしこんなところでお銚子の一本でもいただけたら、これほどに贅沢な肴というのもありますまい。
どこかレトロ、どこかモダン。
ガラスシェードが光り輝くジーニーペンダントライト。
シンプルなフォルムの連続は、疑うことのない安定を教えてくれます。
ストンと落ちるスカートのようなシルエット。
かわいらしく、暖かい。
ガラスシェードにヒビ加工が施された、どこかノスタルジーなペンダントライト。
名を「MIKAN HIBI / みかん ヒビ 」と申します。
水面のようにゆらゆらとした陰影を映し出すこのライト、天井面にオレンジ色の海を作り出します。
これもまた、エンターテイナー。
階段を登り、踊り場から見下ろす。
そこには角や丸、そして線と面が美しく絡み合っているではありませんか。
まるでパーティ会場を眺めているかのような優雅さすら覚えます。
その堂々たる一体感は、見るものへ満足感を与えてくれるようです。
扉を開けた瞬間に背筋が伸びそうな佇まい。
明るいのに、しっかり重い。
ドンと構えた風貌が、その重さの奥にあるであろう木のぬくもりを静かに物語っています。
大地に包まれたかのような落ち着き具合。
際立つ白いベッドリネン。
もし、「長い眠りから覚める」というような体験をすることがあるならば、
私はここで目覚めたい。
ブラインドから陽が差し込み、眼に映る全てが自然体。そんな感覚。
クローゼットがアクセント。
重さとしっとり感が強くなった一室。
石とヒノキを使った贅沢な浴室。ジャグジーで芯まで温まった体を冷酒で冷ましたいものです。
ヒノキの香りがまた、いいんですよ。。。
アースカラーのユーティリティー。
ホテルライクな仕様が、細部に渡り楽しませてくれます。
トイレだって、美しく。
感覚的には「おしゃれなワンルームに便器がある」といったところでしょうか。
雅な時も日暮れとともに眠りにつきます。
茜空遠く、鳶の鳴き声とともに響く波の音が心地よい。
またいつかこの地を訪れることを夢見て、上を向いて歩いてゆこう。
そう心に決めた晩夏でございました。
こだわりの家具・雑貨を組み合わせたインテリアコーディネート提案や、空間づくりのご相談を承っております。
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