愛知県北名古屋市。
とある塗装屋さんのオフイス移転計画です。
レトロなスナックをリノベーションし、ペイントワークショップが開けるガレージライクなオフィスが出来上がりました。
1階はモルタル床にアンティークテイストのカフェスタイルを。窓際には小さな手芸工房が。道ゆく人たちに向けて、穏やかな日々を語りかけます。
2階に上がると、そこにはまるで秘密基地のような空間が。「アジト」という響きがよく似合う雰囲気です。
静かに、穏やかに。
しかし、ここにしかない独特な空気感をご覧あれ。
1階部分は人と人とが集うワークショップ。
ワークテーブルを囲み、団欒の場を築きます。
ガラス越しに差し込む陽光は穏やかに、素材の表情を照らし、空間に影を落とし込みます。
手を動かす前に、まずはあたたかいコーヒーでもお淹れしましょう。
鉄、木、鉄。
まるで何年も前からそこにあったかのような一体感。
姿形は違えど、影の向きは皆いっしょ。
ペンキで汚れた天板。そりゃそうです塗装屋さんですもの。
しかしこちらのテーブル、納品時からこの仕様です。
「エイジング」といえば聞こえはいいですが、言わば汚れ。
しかしそれさえも美しく、場に馴染む。
1灯だけ、意匠的に吊り下げられたマリンテイストのペンダント。
小さくてもそこにいるみんなを照らせるように頑張ってます。
日が差し込む窓際で、糸がこすれる音がする。
ハンドクラフトにより生まれる思い思いの様々なカタチ。
アンと名付けられたそのチェアに見守られながら、日々静かな時間が揺蕩います。
ガスでお湯を沸かし、お茶を淹れる。
小物もひとつひとつがお気に入り。
艶やかなガラスの反射と、歳をとった木部の味わいは言わずもがなベストマッチ。
時が止まる。そんな気さえしてしまいます。
人も花も緑も、みな
曇った鏡に映る姿はどこか儚い。
確かにそこにいるような、どこにもいないような。
頭を垂れる一輪の花。
つい「どうしたの?」と声をかけたくなってしまう。
しかし彼女からすれば、私たちも同じように見えているのでしょう。
お互い様か。
仕事道具も生活雑貨も、それとなく並べてみる。
呼んでもないのに現れたのは、ツギハギの国のお友達。
おかげさまで華やかになります。
ゴールドのトグルスイッチ、黒のエイジングを施した扉。
ずるい。
パーテーションの仕上げも金具も、合わせちゃいました。
こうも引き出しが並ぶとなかなか迫力があります。
機能は、ロマンだ。
急な傾斜の階段をせっせと上り、そこに見えてくるのはダンディでダーティなシーティング。
黒が空間をの輪郭を引き締め、キャンバスとレザーのソファがいいコントラスト。
このマット感。このヘビー感。
無骨な存在感がオトコゴコロをくすぐります。
ライトブルーのキャンバス地を張り込んだMANIソファ。
デニムのような風合いも感じさせる、タフな印象。
使い込むほどにシワが出てきて、それが味となるのです
スチールパイプに絡められたレザーソファ。
今はパリッとした肌触りも、1年後にはどんな姿になるのでしょう。
レザーもキャンバスも、経年変化が面白い。
数字の描かれたおもちゃ箱・・・から出たおもちゃたち。
ロボットってのは、いつになったって僕らの憧れなんですよ。
ぼかぁそう思います。
失礼、
私はそう思ってやまないのです。
ライトなダイニングにはかわいいフォルムのハードなチェア。
背も座も脚も、一つ一つが個性的。
そして扉を開ければそこには秘密の部屋が。
それはそう、Y様がゆらゆらと揺れるプライベートなリラックスルームです。
どうぞごゆるりとおくつろぎください。
初夏の日差しを浴びせる太陽も、少しずつ傾き始めます。
照明をつけて、一段とムーディな空間へと切り替えましょう。
「いい氷が手に入った」と言っていた友人が、そろそろ到着する頃。
しめしめとおもちゃ箱から取り出すのは、琥珀色をしたとっておきのアイツ。
今宵はいいお酒が飲めそうです。
オーナーであるY様よりコメントをいただきましたので、ご紹介させていただきます。
【Q:リノベーションしようと思ったキッカケは? 】
オフィスを探していたとき知り合いの方に紹介して頂いたのが元スナックのいまのオフィスです。ミラーボールが付いているような内装でお世辞でもカッコイイとはいえませんでした。そのスナックでここをああすれば、こっちをこうすればこの空間は絶対にカッコ良くなると思い大家さんに建物を好きにして良いことを条件に借りたのがリノベーションしようと思ったキッカケです。
【Q:インテリアに投資しようと思った経緯や背景】
空間をリノベーションしたのですがそれだけでは自分の頭で描いているイメージにはならずそこに家具だったり照明だったりグリーンだったりとインテリアが絶対的に必要だと思いましたのでちょっと無理をして 笑
【Q:リグナにお願いしてどうでしたか?】
ダンディな声で、最初電話で対応して頂いたのが仲野さんでした。私のイメージを伝えアレコレと提案頂いたのですが、とにかく家具愛が凄くて暑っくるしいです 笑 私のザックリとしたイメージの家具を形として提案してくれたり私がこの家具は他のが良いと言うと、駄目ですと言われたり 笑 店と客ではなく、人と人としてとことん話し合いをして頂いたおかげでかっこいいオフィスを作りあげることが出来ました。
【Q:今後のビジョン想い、構想 など】
見たことがない塗装屋、ライトリノベーション、ワークショップ、ワクワクする空間作りをこの地域から発信。やはり人と人、想いが伝わると嬉しいものです。
ご多忙にも関わらず、なんとも嬉しいお言葉頂戴しましてありがとうございました。
いい人生を送るものがいい家具を手にするのか。
いい家具を手にしたものがいい人生を送るのか。
後者であると、私はそう思いたい。
Y様のオフィスが今後どのように成長していくのか、非常に楽しみでなりません。
いつかまたお邪魔する機会があれば、その時は「いい氷」、そして「琥珀色をしたとっておきのアイツ」を持っていこうかと思います。
こだわりの家具・雑貨を組み合わせたインテリアコーディネート提案や、空間づくりのご相談を承っております。
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