都内を中心にリノベーションブランドを展開する「REISM」とのコラボレート企画。
「REISM meets Rigna」
シングル向けのリノベーション空間をメインに、リグナが化粧を施します。
プロジェクト第29弾。
ノーマルの中に作り出すアブノーマル。足元を見れば美しい杉材が赤みを帯びて走っている。
空間を隔てるパーテーションも、白く明るい優しい手触り。そこへ落とし込むレザー、レザー、ウォールナット。
素材と素材が弾きあった末に協調する、インテリアのミックスアップです。
杉にレザー、白に黒。中和を図るグレーのラグとセルフィッシュなグリーン。
自由で奔放、それでいて個性ある繊細な”ブラウン”たちが、互いに奏でるハーモニー。
ワンルームが劇場に変わる事も、時にはあり得るのかもしれません。
さぁ、こけら落としが始まりますよ。
インテリアを整えるにあたりベターな手法、それは内装材と家具、それぞれに使われている樹種を合わせるということ。
しかし今回はどうだろう、美しい杉材やシナ合板には何を合わせるべきだろう。
パインやメープル・・・いけてもチークが限界か。
悩んだ。私は大いに悩んだ。
そして結論。
全体的にトーンを落としてまとめちゃう。そして、明るい空間だからこそ家具を際立たせよう。そう思いました。(案外まともそうな結論に至りました。)
素材というのは立体空間の中において「陽の当たり方」はもちろん、「水平面」「垂直面」などその場所によって
見える色味、トーンは変わってきます。
空っぽのお部屋なら、その杉床は前面に陽を浴びて明るく照らされていたでしょう。
しかし家具や植栽を置いたりカーテンを閉じたりすれば、1トーン暗くなる。その暗い部分と調和させよう・・・
「いける」
ウォールナットの木目を大事に活かしつつ、種類の異なる茶系の革を用いてブラウンレザーパーティを開催いたしました。
明るい内装が見事に引き立ててくれています。
その表情の違いがグラデーション的で楽しく、ミックス感の際立つメリハリのあるローダイニングとなりました。
早速ご登場のハイカラさん。カウンターチェアに腰掛け、優雅にほうじ茶ラテを嗜んでいるご様子です。
ローダイニングって、ダイニングとリビングが一緒になっているから省スペースにもなって便利なんですけど、やはりどこか物足りない。
そう、それは一つ違ったポジション。ソファに腰掛けた時とカウンターチェアに腰掛けた時、目的はもちろん、心地も変われば見える景色も変わります。
理にかなった省スペース、もう一つアクセントになる”場所”があると生活にも動きが出るのではないでしょうか。
学生の頃に憧れと勢いで買ったクラシックギター。
あの頃を思い出しながらたどたどしく運ぶ指。
一つ一つ確かめるその様は、駆け出しの自分自身とどこか重なるような、そうでないような。
インテリアにおける草花の存在。
私も空間をご提案するにあたり、こういったお花などのワンポイントを取り込むことが多々あります。
家具においてはその感触や風合いなどを楽しんで欲しいから、オイル仕上げとすることが多いのですが、同時にマット感のある空間に仕上がります。
こちらのテーブルも、極力オイル仕上げに近づけられたセラウッド塗装仕上げというもの。
しかし、それら”だけ”が集まると、どうしても空間全体が乾いてしまう感じがするんです。
だから、花や緑などの生命力や潤いをわかりやすく感じられるものを取り入れて、バランスを取っています。
是非、ワンポイントで潤いを取り入れてください。
今回は空間内に間仕切りがあるという、少し斜めな切り口。
それぞれの空間を繋げるためにも、素材感を”拾う”必要がありました。
手前の空間は木素材がメイン。
かたや奥の空間は鉄素材がメイン。
シーンを考えてみても、全く同じテイストにするのではなく、「向こうの空間の素材をちょびっと取り入れる」ことで、その空間だけ見れば見た感じは切り替わるけど、
間仕切りを開け放し、全体を引いて見ても整っている。
「統一感」に囚われ過ぎないことも大事です。
シーンバランスのとれた采配となりました。
人も、木も鉄も麻も、みんな陽に照らされていい表情を見せます。
自然体が一番です。楽だし、心地よい。
ベッドサイドからLD側を覗いて見ました。
反射、陰影、所々で変わる質感。
一見穏やかに見えますが、まるでどこか、楽しそうで賑やかにも感じられます。
ベランダへ出やすい動線があって、そこも一つの生活空間。
多分、ギターとりにきたんですよ、きっと。きっとそうです。
佇む二人。
一人はテーブルの上、一人は本棚の前で。
花とは、いつでもどこでも画になるものです。
閉じれば二つ、開ければ一つ。
空間の使い方もインテリアの切り返しも、いろんな意味で区切られるパーテーションという要素。
ただ隔てるのではなく、「一つにもできるように隔てる」ようにするためには、素材やボリュームのマッチングが重要であることは言うまでもありません。
大抵の毎日は日比谷線沿いの繁華街で食事をすませると言うハイカラさん。
南北に走る沿線は、土地土地で雰囲気が大きく切り替わり、途中下車が楽しいのだそうな。
そんなハイカラさんのキッチンにはライトなシェルフだけ。コーヒーの粉とか、パンとかジャムとか、そのくらい。
生活感をだし過ぎたくない彼女にとって、キッチンも見せるインテリアの一つ。
水場には、グリーンや透明感のあるものを。
グリーンで繋がるインテリアは、空間の境界線がないのかもしれません。
一体感があって、アクセントがあって。
モルタルの素材感は、お隣のウォールナットとも相性がよろしいようで。ポイントで入る黒が、うまくまとめてくれています。
キッチンカウンターも、一つの居場所。
「何かをする目的」じゃなくて、その場所でくつろぐということ。
作業場ではなく、くつろぐ場としてのキッチンを彼女は見つけたようです。
帰りたい我が家、居心地のいい場所、夏の西陽とともに迎えてくれているようです。
きらめく水が、テーブル上にアートを描く。
たまに瓶を揺らしたりすると、同じように揺れ動く。
たったそれだけのことが、なんだか面白かったり。
どんな小さなことでもそこにフォーカスを当てれば
いつもとは違った見え方をするものです。
光、そして影遊び。
いそいそと帰宅してようやく一息。いつものほうじ茶ラテを飲みながらホッとしたひととき。
そろそろお部屋がその表情を変える頃です。
なんとか間に合った映画の上映時間、走ってどうにか乗り込めた冷房の効いた電車。
安堵とともに楽しみな時間が訪れようとしています。
・・・とその前に一曲お聞きください。
Browing the wind 、
きっと昨日より上手にできるはず。
横から射す赤い光、照明はOFFに。
昼間とは異なるこの雰囲気、ハイカラさんの好きな時間帯。
コントラストは強いのに、どこか影がぼやけている。
もし一日が24時間半だったとしたら、きっとその「半」の部分はこの時なのだろうと思う。
射し込む陽に背を預け、その温度を確かめる。
ボーっとするでもなく、ボケーっとするわけでもない。
なんとも言い表せないこの時に、落ち着いたりなぜかワクワクしたり。
今日が終わる、と言うよりは「夜が始まる」そんな風にも感じられます。
こうべを垂れる小さな花と、凛としたギターの弦。
どこか儚い印象を覚えます。
何気ないインテリアの一角にもフォーカスを当ててみれば、もしかしたらそこにもドラマがあるかもしれません。
金物細工の自転車は、まさに時を止められたかのような静寂さ。
硬いのに、小さくて脆い。
細部にわたってハイカラさんの趣向が伺えます。
混沌とした日々の中、楽しみにしていたこの時間も終わりを見せます。
消えゆく最後の一瞬にひときわ強い光を放ちながら。
全てのものに赤みが増すこの時が、なぜか愛おしく切ない。
時に、「桜は散るから美しい」と言います。
沈む夕日にも、同じように感銘を受ける今日この頃。
明日も会えるか、明後日はどうか。
情緒そして感受性に豊かなハイカラさんのストーリーはこれからも続きます。
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