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インテリアスタイリスト 窪川勝哉の ONE ITEM, ONE CUT. Vol.12 -「飾る」と「収納する」を両立させるシェルフ活用術 -

インテリア&プロップスタイリストの窪川勝哉さんが、毎号Rignaのアイテムの中から1アイテムをピックアップ。そのアイテムのまだ見ぬ魅力を引き出す「映え」なワンカットをスタイリングしてもらう連載企画。第12回は、初となる収納家具!「ソーロ フリーシェルフ」です。

窪川勝哉

1974年山梨県生まれ。インテリアのみならず車や家電、ステーショナリーなどプロダクト全般に造詣が深いインテリアスタイリスト。バンタンデザイン研究所インテリア学部在学中より空間プランナー赤松珠抄子氏に師事し、インテリアスタイリストの道へ。2002年独立し、小道具や撮影背景のスタイリングを担うインテリア&プロップスタイリストとしてテレビ番組などのインテリアコーナーや、雑誌のインテリアページのスタイリングを手掛ける。そして雑誌、TV等のメディアでのスタイリングだけでなく、ウインドウディスプレイや マンションのモデルルーム、イベントのデコレーションなども手がける。2011年渡英。1年半の英国滞在を終え、2013年より再び拠点を ロンドンから東京に移し活躍中。東洋大学ライフデザイン学部非常勤講師。

今回の ONE CUT

Photo : Takeshi Sasaki
ボックスやかごで情報量を操作する

シェルフ、もちろん持ってる人いっぱいいますよね。特に多く使われてるものだと、例えばエレクターシェルフとか。一番最初に買うのって大体ああいうスチールのラックとかですよね。で、シェルフをどうやってうまく使いこなそうか、というところですけど。全部突っ込んで、とりあえず収納されてるからこれでOKなんじゃん、とはやっぱりならない。実は、棚に入っていても入ってなくても、情報量が変わらないとそんなにすっきりは見えないんですよ。すっきり見せるためには、情報量を減らすためにボックスやかごを使って、その中に生活感があるものを入れて、情報として見えてくるものは、好きなオブジェとか植物みたいなものの情報をメインにすることが重要なんです。

収納が得意じゃない人は、本当は扉付きの収納にしてあげると、冷蔵庫みたいに全部隠せちゃうからおすすめなんだけど、扉付きの収納家具って基本的にちょっと金額も高いし、なかなか買い替えも難しかったりもしますよね。だから普通にオープンの棚を買ったり既に持ってるものを利用して、簡易的に扉付きの効果が得られるようにボックスやかごに扉の代わりになってもらう、という使い方を今回は表現しました。(窪川さん)

Photo : Takeshi Sasaki

vol.12はちょっと変わった形のコンパクトシェルフ。ボックスを使ってオープンスペースとクローズスペースを巧みに操るスタイリングにより、すっきり感がありつつオブジェや植物で演出された絶妙なバランス感のワンカットとなりました。扉がついているシェルフなら何も考えずに突っ込んでおけばいいから楽ではあるけれど、オープンシェルフは飾るのも楽しいと思うし、本なんかは扉があると邪魔だったりするので、オープンシェルフ+ボックス収納は使い勝手的にも見ばえ的にも丁度良さそうです。(有汲)

今回の ONE ITEM

ソーロ フリーシェルフ

ぽこぽこと不規則に設けられた収納スペースが特徴的なシェルフ。後ろ側の板(背板)もあったりなかったり、なんだか変わったデザインです。収納スペースのサイズはランダムなようでちゃんと考えられていて、本ならA4までしっかり収納可能。高さの低いところには文庫本や単行本のサイズが良い感じにおさまります。一緒に観葉植物やオブジェ、フォトフレームなんかを飾ってあげるとぐっと雰囲気が上がるのでおすすめ。

その他撮影に使われたアイテムたち

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