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インテリアスタイリスト 窪川勝哉の ONE ITEM, ONE CUT. Vol.13 -「中間エリア」を意識した部屋づくり -

インテリア&プロップスタイリストの窪川勝哉さんが、毎号Rignaのアイテムの中から1アイテムをピックアップ。そのアイテムのまだ見ぬ魅力を引き出す「映え」なワンカットをスタイリングしてもらう連載企画。第13回は、伝統技術である紐蝶番を用いながら、現代的な造形と機能性にデザインされた「スパーゴ ハンガーラック ハイ」です。

窪川勝哉

1974年山梨県生まれ。インテリアのみならず車や家電、ステーショナリーなどプロダクト全般に造詣が深いインテリアスタイリスト。バンタンデザイン研究所インテリア学部在学中より空間プランナー赤松珠抄子氏に師事し、インテリアスタイリストの道へ。2002年独立し、小道具や撮影背景のスタイリングを担うインテリア&プロップスタイリストとしてテレビ番組などのインテリアコーナーや、雑誌のインテリアページのスタイリングを手掛ける。そして雑誌、TV等のメディアでのスタイリングだけでなく、ウインドウディスプレイや マンションのモデルルーム、イベントのデコレーションなども手がける。2011年渡英。1年半の英国滞在を終え、2013年より再び拠点を ロンドンから東京に移し活躍中。東洋大学ライフデザイン学部非常勤講師。

今回の ONE CUT

Photo : Takeshi Sasaki
抜けてしまいがちな中間エリアを埋めてくれる、程よい高さとバランス感

コンパクトに折りたためたり、好きな角度に広げることができたり、日本のメーカーのものだけあって、使い勝手への細やかな配慮を感じるハンガーラックです。上のフックにはバッグやストールを掛けておけるし、マクラメみたいなものでグリーンを吊ってディスプレイしたりしても良さそう。色々な使い方を想像させてくれます。背面には小物入れまで用意されているので、バッグやアウターなどと合わせて、デイリーユースのアイテムはまとめておけますね。今くらいの季節(12月撮影)だと、ゲストが来たときのアウター掛けにも丁度いい。

で、インテリアって、なんか壁がさびしいからポスターでも貼ろうかな、みたいなことを考えがちなんですけど、そういうやり方がある一方で、普段使ってるアウターやバッグ、スーツケースみたいな、自分のファッションアイテムをインテリアの一部としてみせるっていうやり方もあって。このハンガーラックはそんなふうに、ファッションアイテムをインテリアアイテムに昇華してくれる、そんな効果も期待できるアイテムだと思います。

空間って基本的には70〜80cmくらいの高さまでにだいたいの家具がおさまってしまって、あとは高い位置にペンダントライトがあるくらい。だから、意識してあげないと80cmくらいから上の中間層がスパッと空いてしまうんです。なので、アートを飾るとか、80cmより高い観葉植物やスタンドライトを置いたりして中間エリアを埋める、装飾してあげるっていうのが重要。このハンガーラックなら、空いてしまいがちな中間のエリアも程よい高さとバランス感で補ってくれます。(窪川さん)

Photo : Takeshi Sasaki

言われてみると…テーブル、チェア、ソファも、TVボードも、家具って腰高くらいでおさまっちゃうものばかりですね。盲点。部屋に家具だけ揃えてもなんとなく足りなく感じたり、さびしく見えたりするのは、この中間エリアのせいなのかもしれません。アートを飾るのも勿論いいけど、服が好きだったり、よく使う服とか帽子を掛けておくところがちょこっとほしいなって人は、インテリアにもなるし便利だしで、こういうハンガーラックを置いておくと満足感高そうです。(スタッフ:有汲)

今回の ONE ITEM

スパーゴ ハンガーラック ハイ

「SPAGO」とはイタリア語で「紐」 の意味。伝統技術の紐蝶番と高いデザイン性を融合させたハンガーラックです。鏡が組み込まれているので姿見にもなり、さらに、鏡の裏側には小物入れも。デイリーユースの服やアクセサリー、鍵などをこれひとつにまとめておくことができます。上部の角はフックのようになっていて、鞄やストールを掛けておくことが可能。オイルで仕上げた無垢材のフレームは、天然木本来の温かみや風合い、手触りを存分に味わえます。

その他撮影に使われたアイテムたち

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