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インテリアスタイリスト 窪川勝哉の ONE ITEM, ONE CUT. Vol.9 -ドウダンツツジと黒胡桃-

インテリア&プロップスタイリストの窪川勝哉さんが、毎号Rignaのアイテムの中から1アイテムをピックアップ。そのアイテムのまだ見ぬ魅力を引き出す「映え」なワンカットをスタイリングしてもらう連載企画。第9回は、意匠を極限までそぎ落とし、静かな佇まいと豊かな素材感を追求した「ヒツ AVボード」が選ばれました。

窪川勝哉

1974年山梨県生まれ。インテリアのみならず車や家電、ステーショナリーなどプロダクト全般に造詣が深いインテリアスタイリスト。バンタンデザイン研究所インテリア学部在学中より空間プランナー赤松珠抄子氏に師事し、インテリアスタイリストの道へ。2002年独立し、小道具や撮影背景のスタイリングを担うインテリア&プロップスタイリストとしてテレビ番組などのインテリアコーナーや、雑誌のインテリアページのスタイリングを手掛ける。そして雑誌、TV等のメディアでのスタイリングだけでなく、ウインドウディスプレイや マンションのモデルルーム、イベントのデコレーションなども手がける。2011年渡英。1年半の英国滞在を終え、2013年より再び拠点を ロンドンから東京に移し活躍中。東洋大学ライフデザイン学部非常勤講師。

今回の ONE CUT

Photo : Takeshi Sasaki
温もり感のある異素材を合わせる

ぱっと見るとすごいシンプルなボードなんだけど、ちゃんと(扉の)木目が続いてるところとか、ここ(デッキ収納部棚板)も角度がつけてあってすっきりみせていたり、シンプルなデザインの中に考えられている要素があるよね。まずやっぱりこういうスタンダードなものはずっと長く使い続けられる。で、無垢の木は使っていくうちに良い感じにエイジングというか、馴染んでいくんだけど、その木の馴染んだ感じと合う鈍いゴールドとか、ゴールド系のアイテムをアクセントで散らしてみました。真鍮や銅みたいな素材感のものって、例えばステンレスなんかと比較すると金属だけど温もり感があるので、こういう上質なウッド系のものと相性が良いです。

あとは、ただ大きなテレビを置くだけで終わるんじゃなくて、好きなオブジェとかでアレンジしたりすると良いですね。今46インチ(テレビ)が載ってますけど、これが60インチでもまだ両サイドに物を置けるスペースができると思います。今回はドウダンツツジを置いたり。僕は家でも枝物を結構使っていて、枝物って花よりも長持ちするのでズボラな人向けだったり…というか、花を買うよりもコストパフォーマンス良く部屋を激変させてくれるアイテムなので、枝物を取り入れてみるのもおすすめかなと思います。(窪川さん)

Photo : Takeshi Sasaki

TVボードって機能が重要視されがちだし、いつも控えめな感じで部屋の隅の方にいたりしますが、意外とその存在感は侮れないんですよね。今回ヒツAVボードはREMBASSYブランドのアイテムです。「長く使い続けることで生まれる経年変化を愉しむ」そんなコンセプトに寄り添うように、窪川さんは真鍮の小物やレザーのチェアをチョイスされました。どれも変わりゆく素材感を味わえるアイテムばかり!様々なインテリアや雑貨をプラスして、楽しく使い続ける方法を見せていただきました。(スタッフ:ハマー)

次回は、フランスを代表するデザイナーであるピエール ポランの「F031デスク」をスタイリングしていただきます!お楽しみに!

今回の ONE ITEM

ヒツ AVボード

ひっそりと静かで、しんとした空気感から、「HITSU(謐)」と名付けられたAVボード。単純さを突き詰めながらも、ひとつひとつのディテールを丁寧に扱う。そうして生まれる佇まいには、控えめでありながら、ただのベーシックとは違う「洗練」を感じ取ることができます。ブラックガラスや凝ったスリット意匠を用いるようなわかりやすい高級感、美しさではなく、上質でありつつ普通、日常に溶け込む上質さを求めてデザインされました。

その他撮影に使われたアイテムたち

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