2024.09.06更新
北欧で生まれた家具や照明を取り入れる
木の家具を中心に選ぶ
ナチュラルな配色を基調に差し色を入れる
北欧柄のテキスタイルで演出する
CH24 Yチェア
オメガ セミチェア
MG501 CUBAチェア
レ・クリント 047 ペンダントライト
フラワーポット ポータブルライト(VP9)
IC LIGHTS F1
様々なインテリアスタイルの中でも特に人気の高い、北欧インテリア。シンプルで温かみのある雰囲気、すっきりとした印象でありながら個性的でもあるコーディネートが特徴で、小さな空間でも見映えするため日本の住宅にも取り入れやすいスタイルです。
忙しい毎日の中で家は心と体を休める場所であり、居心地の良い空間を作ることが重要。
北欧インテリアを取り入れることで、居心地の良い空間を演出できるだけでなく、機能性と美しさを両立させた住まいを実現することができます。
今回は、北欧インテリアの基本から、その魅力、そしてインテリアコーディネートのポイントやコツなどをご紹介していきます。
北欧インテリアとは、デンマークやスウェーデン、ノルウェー、フィンランドなど、いわゆる北欧諸国から生まれたインテリアスタイル。
これらの国々は冬が長く、日照時間も短いので、家の中で過ごす時間がとても大切にされてきました。そのため、北欧インテリアには室内を居心地よくおしゃれにする工夫がたくさん詰まっています。
北欧インテリアの特徴といえば、シンプルで機能的、そして自然素材を多用したコーディネート。
色使いは白やベージュ、グレーといった明るい色が多く、木材などの自然素材を取り入れることで、温かみのある落ち着いた雰囲気を演出します。
また、シンプルなデザインの家具を多く使うことで、空間が広くすっきりと感じられます。
北欧インテリアが人気の理由のひとつに、広さのない空間でもおしゃれに見える、実現できるという点があります。
日本の住宅はあまり広くありませんし、限られたスペースを有効に使うことが求められることが多いですよね。北欧インテリアは、無駄を省き、必要なものを美しく配置するというスタイルなので、日本の住宅に非常に適しているんです。
北欧インテリアのコーディネートで用いるアイテムはシンプルなものが多く、北欧インテリア自体どんな空間でもつくりやすいスタイルなので、引っ越しで住まいが変わっても新しい家に合わせて買い替える必要がなく、同じように部屋づくりができる、というところもメリットといえます。
また、北欧インテリアの配色は、ベーシックで落ち着いたトーンが中心です。白やグレー、ベージュといったカラーは、リラックスして過ごす空間に適した色合いでありつつ、どんなアクセントカラーとも相性が良いため、インテリアの雰囲気を変えたいときにもアレンジがしやすいという特徴があります。
日本の住宅との相性が良く、シンプルでベーシックなスタイルであるため飽きがこない。それでいて季節や気分に合わせて、必要に応じて柔軟にアレンジできる。こういった点が北欧インテリアの魅力であり人気の高い理由となっています。
ここからは、実際に北欧インテリアを自宅で取り入れるための具体的なポイントを4つご紹介します。
心地よい北欧スタイルの空間を実現するためのヒントとして、ぜひご参考ください。
北欧インテリアを実現するためにまずおすすめなのが、北欧生まれの家具や照明を取り入れること。北欧のデザイナーは、シンプルでありながらも存在感のあるものを作り出すことに長けています。
例えば、北欧の巨匠、ハンス・J・ウェグナーの「Yチェア」。部屋に置くだけで 気に北欧らしい雰囲気が漂います。ペーパーコードの座面は通気性を備えているためむれにくく、しなりによりクッション性があって長く座っても快適。美しさと機能性を兼ね備えた北欧家具のアイコン的チェアです。
照明もまた、北欧インテリアには欠かせないアイテムです。北欧の照明は、ただの光源ではなく、空間全体の雰囲気を作り出す重要な役割を果たしています。
代表的なブランドとしては、美しく折り上げられたシェードが特徴の「LE KLINT(レ・クリント)」や、個性的なデザインが目を惹く「&Tradition(アンド トラディション)」などが有名です。
家具は木製のものを中心に選ぶのが北欧インテリアのセオリー。木の温かみや優しい質感は、心地よい空間を作り出し、そこにいるだけで気持ちが落ち着くような雰囲気を生み出してくれます。
北欧インテリアでよく使われる木材は、オーク材やビーチ材、アッシュ材、ウォールナット材など。木材の種類の選び方によって、部屋の雰囲気は大きく変わります。
明るく爽やかな雰囲気を目指すなら、明るい色合いのオーク材やビーチ材がおすすめ。これらの木材は、ナチュラルで軽やかな印象を与え、部屋全体を明るく広く見せてくれます。小さな部屋や日当たりがあまり良くない部屋でも、明るい木材を使うことで、開放感のある空間を作り出すことができます。
一方、ダークトーンの落ち着いた雰囲気が好みなら、ウォールナット材などの濃い色合いの木材を選ぶと良いでしょう。ウォールナット材は、高級感がありながらも落ち着いた雰囲気を持っていて、空間に深みを与えてくれます。ダークトーンの家具は、リビングや寝室など、リラックスしたい場所に取り入れると、より一層落ち着いた空間を演出できます。
北欧インテリアの配色は、シンプルでナチュラルな色合いが基本です。白やベージュ、グレーといった落ち着いたトーンがベースとなり、これにより空間全体が明るく広がりを感じさせます。
さらに、これらの色だけでまとめるのではなく、アクセントとして鮮やかな差し色を加えることで空間に動きと個性をもたらすことができます。
例えば、北欧インテリアではブルーやグリーン、イエローなどの色が差し色としてよく使われます。これらの色をクッション、ラグ、アート作品などに取り入れることで、部屋全体が生き生きとし、活気に満ちた印象になります。差し色は少量であっても、効果的に配置することで大きな変化をもたらしますので、全体のバランスを見ながら取り入れることがポイントです。
また、モノトーンでまとめた空間に、鮮やかな差し色を加えることで、北欧風でありつつモダンで洗練された印象を与えることも可能です。
より北欧らしい雰囲気を作り出すには、テキスタイルを上手に活用しましょう。北欧デザインのテキスタイルは、その豊かな自然を想像させる森や草花、動物などをモチーフにしたものが多く、 一方で幾何学的なパターンも多く用いられます。
これらのテキスタイルをクッションカバーやカーテン、ラグ、ベッドリネンなどに取り入れることで、一気に北欧らしい雰囲気を演出できます。北欧のデザイナーによるものでなくても、自然をモチーフにしたパターンや幾何学パターンなど、北欧を感じさせるものであればOK。
また、季節ごとにテキスタイルを変えることで、手軽にインテリアの雰囲気をリフレッシュすることができます。
リグナがこれまでにインテリアコーディネートした、北欧家具を取り入れた空間をご紹介。
「押さえるべきポイントはわかったけど、具体的にどんな家具や照明を置けばいいの?」という方のために、北欧インテリアのコーディネートにおすすめな家具・照明をご紹介します。
ハンス・J・ウェグナーがデザインしたYチェアは、1950年に生産が開始されて以来、北欧デザインの象徴として世界中で愛され続けている名作。愛称の由来にもなっている背もたれの「Y」字型デザイン、彫刻的なフォルムが特徴で、現在も製造工程のうち100を超える工程が手作業で行われています。
Yチェアの座面は、120mもの長さのペ パーコードを熟練の職人が1時間近くかけて編み上げています。座ってみると程よい沈み込みとともにコードがお尻にフィットする感覚があり、想像以上に快適。ダイニングチェアやテレワーク用のチェアとしても人気があります。
木材はサステナビリティに配慮した欧州の森林から調達されています。オーク材やビーチ材などの明るい木材から、ウォールナット材のようなダークトーンまで、豊富な素材とカラーバリエーションが揃っており、好みやインテリアに合った一脚を選ぶことができます。
「CARL HANSEN & SON(カール・ハンセン&サン)」というブランド、耳にしたことありませんか?北欧デザインの世界では非常に有名な存在で、北欧家具好きなら知らない人はいないくらいのトップブランドです。ファッションで例えるなら、フランスにおけるルイヴィトンのような。
カール・ハンセン&サン社は1908年創業されて以来、100年以上にわたって高品質で美しい家具を作り続けています。ちなみに前述のYチェアも実はカール・ハンセン&サン社の製品。
さて、このBA103 ダイニングテーブルですが、こちらはアメリカ人デザイナーのブラッド・アスカロンがカール・ハンセン&サン社のためにデザインしたものです。水汚れや傷がつきやすい天板はホワイトラミネート製、脚部はオイルで仕上げた無垢のオーク材を使用。ダイニングテーブルに求められる機能性を考慮しながら、その仕上げの違いが美しいコンビネーションとしてデザインに落とし込まれています。
ホワイトとウッドの組み合わせはとても北欧らしい配色ですし、円形のフォルムは緊張感を緩和し空間に優しい印象を与えてくれます。また、直径110cmとカール・ハンセン&サン社のテーブルとしては比較的コンパクトで、マンションでも置きやすいサイズ感なのもこのテーブルの良いところ。
北欧インテリアを目指すならこれを買っておけば間違いなし!という、自信を持っておすすめできるテーブルです。
1997年にモーテン・ゴッドラーによってデザインされたラウンジチェア。ラウンジチェアとしては珍しい折りたたみ式で、使わない時は立てかけておいたり、天気の良い日はベランダに持ち出したり、シーンに合わせて柔軟な使い方ができる点が特徴です。
身体をあずけてみると、座と背の絶妙な傾斜により見た目からは想像できないほど快適。長年にわたり人気のわけが伺えます。広い座面はあぐらをかいてくつろぐことも可能。
美しい造形、考え抜かれたディテール、職人により手作業で編み込まれる背座。デザイナーの哲学とカール・ハンセン&サン社のクラフトマンシップがぎゅっと詰まったMG501ですが、同社の製品としては実は比較的リーズナブル。取り入れやすさも魅力のパーソナルチェアです。
バリエーションは室内向けの仕様とアウトドア向けの仕様の2タイプ。室内向けはオーク材にペーパーコード張り、アウトドア向けはチーク材に耐候性のあるロープが張られた仕様となっています。
リビングで、寝室で、あるいはベランダやテラスで。 MG501が一脚あれば、自分だけの最高なリラックススペースをどこにでもつくり上げることができます。
1943年に創業されたデンマークを代表する王室御用達の北欧照明ブランド、「LEKLINT(レ・クリント)」。定番ともいえるブランドなので、なんか見たことある!という人も多いかもしれません。
プラスチックペーパーを折り込んだ独特なシェードは、日本の折り紙にも影響を受けているのだそう。創業以来、今でもデンマークの工房で熟練の職人がひとつひとつ手作りで製作しています。昔ながらの手仕事が、ずっと受け継がれているんです。
レ・クリント 047 ペンダントライトは、美しいシェードが唯ー無二の存在感を放ちつつ、北欧インテリアをはじめ、クラシックな空間にも和室にも合う、どんなインテリアにもすっと溶け込んでくれる非常にコーディネートしやすい人の照明です。
レ・クリントの照明はペンダントライトだけでも様々なデザインがラインナップされていて、フロアライト、テーブルライトなどもありますので、好みの雰囲気でしたらぜひ他のアイテムも 度ご覧くださいませ。
北欧はデンマークで設立された「&Tradition(アンド・トラディション)」。未来のクラシックを想像することを目指し、過去の巨匠によるアーカイブの復刻や、現代のトップデザイナーを起用した照明や家具の発表を行っています。
「フラワーポット ポータブルライト」は、1968年に発表されたヴァーナー・パントンのテーブルライトをポータブルランプとしてアップデートしたもの。充電式につき、どこでも好きな場所に持ち運んで使うことができます。
半球状のかたちを組み合わせたような独特のデザインは、光源が直接見えないように設計されているのでグレア(眩しさ)を感じることが無く、間接光がシェードから優しく広がります。 明かりのオンオフは上部の金具部分に触れるだけ。オンオフの他、3段階の調光機能まで備えています。美しく個性的なだけではなく、使い心地や機能性もすばらしい、非常に完成度の高いライトとなっています。
カラーバリエーションも豊富で、モノトーン系を選んで空間に馴染ませるもよし、ビビッドなカラーを選んでアクセントにするもよし。北欧インテリアにぴったりなテーブルライトです。
こちらは北欧のブランドやデザイナーによるものではないのですが、北欧インテリアとの相性がとってもいいのでご紹介します。ブランドはイタリアの名門、「FLOS(フロス)」で、デザイナーはキプロス出身のマイケル・アナスタシアデス。
水晶玉を自在に操るパフォーマンス、コンタクトジャグリングの体とボールの動きからインスピレーションを得たというIC LIGHTS。デザインは非常にシンプルなんですが、それでいて他に無い圧倒的なオリジナリティを感じさせる照明で、発表されると瞬く間に世界中で人気に。FLOS社を代表するヒット作となっています。
ミニマルなデザインは北欧インテリアとの相性も良く、特に北欧インテリアの中でもモダンで上品な雰囲気を演出したい場合にこのIC LIGHSはベストマッチ。ソファやベッドの横に置けば、 一気に雰囲気が高まります。
IC LIGHTSはこのフロアライト以外に、ペンダントライトやテーブルライトのバリエーションもあります。 使いたいシーンに合わせてぜひ取り入れてみてください。
シンプルさと温かみ、機能性が融合した北欧スタイルは、快適でずっと長く愛せる、理想的ともいえるインテリア。
今回ご紹介したポイントや事例、アイテムを参考に、ぜひご自宅でも北欧インテリアを取り入れてみてください。
きっと、毎日の暮らしがもっと豊かで快適なものになりますよ。